うなぎ桶

うなぎブログ

『彼女ができない苦しみを整理したい』との記事を読んで

この記事を読ませて頂きました。

https://anond.hatelabo.jp/20191210171417

彼女ができない苦しみを整理したい(追記)

https://anond.hatelabo.jp/20191213170850

「彼女ができない苦しみを整理したい」に対するコメント返し




私の言いたいこと、結論から申し上げます。

  1. 男性人口は女性人口より多く男性は余っている
  2. 交際相手がいない男女のうち男性は130万人余っている
  3. 1と2の理由から、恋愛をするには少ない女性を争うので相当な力がいる

 

1.男性人口は女性人口より多く男性は余っている

男女の人口比についてです。男性は余っているので男性が女性に比してモテない、と嘆くのは当然です。

 

92.4%の異性愛者男性約300万人、同女性約286万人、わかりやすくいうと有効求人倍率でいうと0.95です。92.4が異性愛者な現状、男性が必死にアプローチしても男性は完全にマッチングしても余るんです。

 

fudeyuu.hateblo.jp

 

2.交際相手がいない男女のうち男性は130万人余っている

男女の交際相手の有無について

 

男性の69・8%、女性の59・1%は交際相手がおらず、このうち男女とも約3割は「交際を望んでいない」と回答した。さらに、性交渉の経験がない独身者の割合も男性42%、女性44・2%と男女とも増加。30~34歳に限っても、男性の25・6%、女性の31・3%が性経験がなかった。

独身男性7割「交際相手いない」 「性経験なし」も増加

産経ニュース2016.9.15 

https://www.sankei.com/life/news/160915/lif1609150042-n1.html

 

これも私が過去記事で述べていますが、いわゆる結婚適齢期(18~34歳)の男性は余っています。男女が都合よく1対1になったとして、女性(18~34歳)に対し同じ世代の男性が130万人(性指向の内訳データが無かったのでLGBT人口7.6%を除外しています)余ります。誰がどういう選択をしようと、女性を求める男性は必ず余ります。日本国外に行くしか方法はありません。世界レベルで男女比がどうかはまだ未調査です。2000年のデータだと世界では男性余りですが、適齢期というものがあると考えるとこのまま受け取っていいデータではないと私は考えます。ちなみにですが、日本の男女比は一見女性が多く見えます。しかしそれは女性の平均寿命が長いためで、男女比が逆転するのが55歳です。

fudeyuu.hateblo.jp

 

fudeyuu.hateblo.jp

fudeyuu.hateblo.jp



第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)|国立社会保障・人口問題研究所

 

2015年出生基本動向調査「結果の概要」(全体板)(PDF注意)

世界人口

http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000100245

(レファレンス協同データベース)

加えて、都道府県別でも男女比がありますので県別で恋愛の難易度が違います。

 

都道府県別男女比

https://todo-ran.com/t/kiji/16441

3.1と2の理由から、恋愛をするためには相当な力がいる

 

少なくとも、異性愛者の男性が恋愛するのは異性愛者の女性より難しいと私は思っています。

 

引用元記事https://anond.hatelabo.jp/20191210171417

におけるこの部分

 

これはつまり、①と②を享受できている人間への嫉妬だ。なんでお前たちには恋人がいて、俺が死んでも手に入れたいものを当たり前のように持っているんだ。俺はお前らよりも頑張っているのんだ。浪人期は毎日11時間勉強してたんだ。就活で30社落ちて人格否定されても続けたんだ。毎日ラジオ聞いて会話の勉強したんだ。社交不安症だけどいくつもサークルに顔出してたんだ。サークルで俺以外の同期でクリスマス会やったと聞いても通ってたんだ。その結果がこのザマだ。お前らはこんなに努力してたのか?してないだろ?なのになんで俺には彼女がいないんだ。ふざけんなよ。お前らはいつも俺よりずっと学生生活を楽しんでるよな。俺が死ぬ思いで頑張ってる横で「人生チョロいわ」みたいな顔してたよな。頼むから地獄へ落ちてくれよ。そうでもしないと釣り合いが取れないだろ。

 

 

①と②というのは

①セックスがしたいのにできない苦しみ

②他者と深いつながりを作りたいのに作れない苦しみ

 

ということでした。さらに続けて

 

わかってる。本当は皆俺と同じか、もしくはそれ以上に頑張ってるし、平気そうに見えても多分それぞれ苦しんでる。頭で考えればそんなことはちゃんとわかってる。それでも、俺は嫉妬せずにいられない。なぜなら、彼らは、俺にはない特権を持っているように見えてしまうからだ。俺は一度も彼女ができたことがないのに、彼らは何度も何度も恋人を作っているように見える。そこにはどうしようもない格差が存在するとしか思えない。社会の中に何か正しくない、理不尽なものがあり、そのせいで俺は恋人ができないんだと恨まずにはいられないのだ。

 

 

ここまでの部分ですが、気になったのでそこだけ再引用します。

 

浪人期は毎日11時間勉強してたんだ。就活で30社落ちて人格否定されても続けたんだ。毎日ラジオ聞いて会話の勉強したんだ。社交不安症だけどいくつもサークルに顔出してたんだ。

 

わかってる。本当は皆俺と同じか、もしくはそれ以上に頑張ってるし、平気そうに見えても多分それぞれ苦しんでる。頭で考えればそんなことはちゃんとわかってる。それでも、俺は嫉妬せずにいられない。

 

 

ここのところで、恋愛について私は違う意見をもっているので一点だけ言わせてください。前述のように異性愛者の男性は余っているので、その恋愛は奪い合いです。大学受験では受かった人の裏に落ちた人がいて、就活も同じです。相手を蹴落とした結果です。恋愛も同じです。努力するという綺麗ごとではなく、相手を蹴落とすものと私は思っています。

http://fudeyuu.hateblo.jp/entry/2019/11/05/204107

相手の女性と結ばれるかもしれない男性(あるいは女性)の機会を奪うのが恋愛です。加えて、相手の女性の時間も奪うかもしれないのが恋愛です。

 

ところで、記事へのコメントに対する返答記事にも書かれておられました。

 

・恋愛工学を薦める。恋愛工学に堕ちるな。

 これ系はトラバで随分議論されていた。個人的には昔恋愛工学の本を読み、書き手の女性軽視ぶりにすごく腹が立ってしまったので、手を出す気にはなれない。作者の態度と技法は切り分けて考えるべきかもしれないが、恋愛工学自体が「女性のモノ化」(フェミニズムに詳しくないのでこの用語が正しく使えてないかもしれない)をベースに技法を発展させているように思えた。まあ俺の過度に女性を理想化させる態度と、恋愛工学の女性を軽視する態度は「女性をきちんと見ていない」という点で同じ様にも感じたが。

 

 

そもそも、全てのコメントに目を通し素直に受け入れ返答されている筆者の誠実さをすでに感じていたところでこの文章を読んだとき筆者の人柄を思い感動しました。恋愛工学の女性軽視に腹が立つほどの方ですから、私の話は容れなくてもいいと思います。しかし、あえて申し上げれば恋愛工学はそれに取り込まれない程度に使いこなすべきだと私は思います。恋愛を楽しみつつ自己を抑制することができないと恋愛をうまくすすめにくいと私は思います。そんな誠実な筆者の方に恋愛は奪い合いとか恋愛工学も役に立つとお伝えすると「じゃあやめよう」と思われてしまうのではないかと心配ですが、これは私の考え方です。恋愛というのは個々人のものであり、個々人の考え方が至上ですので参考意見と思ってください。

 

最後によくあるアドバイスをさせてください。

以下の疑問にかんして

 

・「受け取ること(自分のこと)」しか考えてない。「与えること(相手のこと)」をきちんと考えろ。

 かなり多いアドバイスだったのだが、一番難しいアドバイスでもあった。与えることを考えるとはどういうことなのだろう。どうすれば考えられる人間になるのだろう。周りの人に親切できるように努めてはいるが、ここでいうのはそれとは違うように思う。上で書いた「小学校当時意味の分からなかったアドバイス」と同じものだった。年を取ればわかるようになるのだろうか。

 

 

これを言語化します。

これは相手のニーズに合わせて行動しろということです。

モテるということの段階は

[1]多くの人に対して受け入れられやすいファッションをするとか、行動をするということ

になります。それを深化させていくと

[2]「意中の相手」に気に入られるような行動に変えていくこと

になります。「この場合の「意中の相手」というのは個別の相手でなくたとえば、「同じ趣味の異性の人たち」「容姿が好きな異性の人たち」というくらいです。その次に、その中から

[3]意中の一人にアプローチしていくこと

になるわけです。

[1]の段階ですと清潔感や人の輪の中にいるとか遠くからの見た目です。

[2]〜[3]の段階になると、特定の話題に合わせるとか相手のことをよく知っていく段階です。

与える、というのはつまりこの[2]〜[3]の段階で相手の異性がどのようなことを「楽しい」「異性とともにしたい」と思っているのか考えて行動するということです。それを「与える」と表現しているのです。それは同じ時間を過ごすこと、一緒の趣味をすること、プレゼントをもらう、あげる、話すことなど個々人により様々です。相手のニーズを汲みつつ、自分のほしい楽しさを受け取ることができれば最高です。

「親切にすることとは違う」との気づきは素晴らしいと思います。親切というのは同じ社会を構成する人間に対して広くあまねくするものであり、恋愛において与えるというのは「あなたは私にとって特別だ」と伝える行為です。「自分がそんなことをしたら気持ち悪がられるのでは?」という疑問が浮かぶと思うのですが、これは相手次第で様子をみながら伝えていきます。

「受け取ること」ばかりしか見えていないというアドバイスが多かったのは筆者の方が「自分が変わらければいけない」と考えていたからでしょう。確かに、自分が変わることも一つなのですが、相手をよく見てニーズを把握してアプローチをかけていくという視点が薄かったからでしょうね。きちんとコメントに返信しており、筆者の方の相手のために何かしてあげようという利他の気持ちは伝わってきます。

 

以上です。