うなぎ桶

うなぎブログ

男女モテ格差は仕方ないが是正させられない

 

はじめに

fudeyuu.hateblo.jp

私はかつてこういう記事を書いていました。

その後、恋人ができて結婚したためブログからは遠ざかっていました。

そのためブログを書いていなかったのですが、すもも氏の下記記事

 

「男女間モテ格差」と「非モテ男性のつらさ」

(すもも:https://note.mu/sumomodane) 

https://note.mu/sumomodane/n/n514814103a9e

「女性のみなさん、男性に幸せをおすそ分けしてもらえませんか?」

(すもも)

https://aletta.style/share-happiness-with-men/

 

を読みまして、また筆を執りました。

「「男女間モテ格差」と「非モテ男性のつらさ」」結論に至るまでのところは私は概ね納得できる記事でした。恋愛や男女の話題については個人の経験を「男性は~」「女性は~」と広げすぎることが多いですが、この記事はデータを多く示しています。そのデータも記事の筆者ご自身が調査会社に依頼したデータや、婚活サービス利用に関する論文からの引用などがあり信頼度が高まり、建設的な議論の土台を形成するものです。まず、そのことに対し称賛したい。

 

 さて、すもも氏の結論は男性は恋愛工学(藤沢 数希による男性向け恋愛マニュアル、この記事を書いている私の認識としてはナンパ及びワンナイトラブマニュアル)を学び女性に対し「高望みをやめましょう」と呼びかける内容です。ここについてだけは私は納得ができなかった。なぜならば、

①女性に対し利益がない選択を求めている点

②呼びかけることは意味がないのではないかという点

③女性が経済力依存でない選択をすることは男性に得なのか疑問

 

①女性に対し利益がない選択を求めている点

まず①ですが、すもも氏は日本の未婚男性の幸福度が低く、既婚女性の幸福度が高いことを述べています。そして結婚を希望する女性が男性に求める年収が高いが、男女の賃金格差は縮まっているので少ない高年収男性の奪い合いになっていることを述べています。私はそこで疑問なのが、女性が経済力がない男性と結婚するくらいなら未婚のまま過ごすという選択肢を選ぶのではないということです。年収の高い男性との結婚を希望する女性が、望む相手と結婚したため幸福度が高いのであって、経済力の点で妥協したならば幸福度を押し下げることになるのではないでしょうか。なぜ未婚女性が結婚相手に経済力を重視するのか、せざるを得ないのか、という視点が欲しいです。

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私のブログ過去記事で述べさせて頂いておりますが、女性の年収は依然低く、男性の数は余っている。さらに、扶養に入り第三号被保険者制度のメリットを活かしたり、子どもを持ちたい(出産、育児、教育についてお金がかかる)と考えるならば、あえて年収が低い男性を選ぶ必要もありません。はじめから会社名で選ぶか婚活サイトなりマッチングアプリを用いてフィルターすることで選択肢から外した方が賢明です。つまり、女性にとってはじめから低年収の男性を選択肢から外すことは当然なので、そのためにすもも氏は「幸せのおすそ分け」という弱い表現を用いたのでしょう。そして、すもも氏は記事で以下のように書いています。

「男性を経済力で選ばない」ということは必ずしも「魅力的ではない男性を選ぶ」ということを意味しません。確かに男性において「高年収であるほど、人間的な魅力もある」という経験則があるかもしれません。しかし、日本型雇用慣行が崩壊し非正規化が進んだ結果、もしバブル崩壊以前の経済環境に生まれていたならば高給を稼げたであろう「人間的に魅力的な男性」が、現在の高年収ではない層に多く含まれているはずです。そのような男性を選べば、仕事も、家事・育児も、協力し合って幸せな家庭を築いていけるのではないでしょうか。

 

 

②呼びかけることは意味がないのではないかという点

そのうえで、私が呼びかけるべきなのは「政府」であると私は考えます。専業主婦の幸福度が高く、独身男性の幸福度が低い、その原因から制度上の改善を提言すべきです。たとえば三号被保険者制度は男性パートナーでもその恩恵を被れますが、男女の賃金格差からすれば男性が主で女性が三号になるのが得です。扶養控除も同様に、既婚者が税制上有利になる制度です。文化慣習の影響もあるでしょうが、国が専業主婦を増やすことに積極的ではないか、ということです。そして、個々の価値観に対して侵害することなく幸福度を上げるよう制度設計していくのが国の役目ではないでしょうか。そして、税金を払っている国民としては同じ土俵にいる男女ではなく、そういう制度を作っていく仕事をしている人たちに意見を言っていくべきだと私は思います。

そして、呼びかけることが無意味というのは恋愛や結婚については個人の自由であるということです。この男女の個人の幸福の話については個人の自由である一方で、性別で幸福度が違うことや経済格差が生まれていることについては対策が必要であると私は思います。あくまでこの2つは切り分けて考えたいと思います。

③女性が経済力依存でない選択をすることは男性に得なのか疑問

 さて、実はこれが私にとって最も大きな疑問なのですが、③つめの女性が経済力依存でない選択をすることは男性に得なのか? という疑問です。男性に得というのは男性の幸福度が上がるという意味で使っています。先にも述べましたが、経済力依存をやめたら女性は結婚しない選択もあり得るわけです。男性を選ぶわけではありません。そして、一番の疑問なのが女性が経済力に依存しない選択をするとしても選ばれない男性、選ばれる男性が存在するわけです。これも先に述べましたが、何も変わらないように私は思います。

 

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これも私が過去記事で述べていますが、いわゆる結婚適齢期(18~34歳)の男性は余っています。男女が都合よく1対1になったとして、女性(18~34歳)に対し同じ世代の男性が130万人(性指向の内訳データが無かったのでLGBT人口7.6%を除外しています)余ります。誰がどういう選択をしようと、女性を求める男性は必ず余ります。日本国外に行くしか方法はありません。世界レベルで男女比がどうかはまだ未調査です。2000年のデータだと世界では男性余りですが、適齢期というものがあると考えるとこのまま受け取っていいデータではないと私は考えます。ちなみにですが、日本の男女比は一見女性が多く見えます。しかしそれは女性の平均寿命が長いためで、男女比が逆転するのが55歳~です。(上記記事参照)

世界人口

http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000100245

(レファレンス協同データベース)

 

まとめ

すもも氏の記事はいい記事だと思います。しかし私はその呼びかけは届かないと考えます。そして、届いたとしてもそれは女性にとって個々のパートナーに対して注がれる幸せのおすそ分けです。それはそれでとても良いことと思いますが、本題である男性の幸福度の低さに対して影響がないのではないと考えます。
じゃあどうすればいいのか? そうです。いったいどうすればいいのでしょうか?
私は恋愛は奪い合いだと思っています。そういった思いやりとか
平等のような発想はあり得ないと思っています。

fudeyuu.hateblo.jp

平坦な恋愛をしたようにみえるカップルにみえても、
それはお互いに相手の時間と機会を奪い合っているのです。
「もしかしたら別の人と過ごしていたかもしれない
時間と機会」を奪うものです。
ですから、恋愛に配慮などいらないと思っています。
そんな優しい世界があると思い込んでいることが、
間違いなのです。
これは、相手を尊重し優しくするなと言っているのではないのです。
恋愛は個々人の好きにするものであり、
多くの人の恋愛に対する考えを
広く呼びかけて変えるということがなじまないということです。
恋愛というのは平等ではなく、
不平等な競争であると覚悟をもって
臨むべきものです。